変身
更新日:05.06.19 |
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2003年9月28日/第19回
食べ方“俺ルール”
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同じ食べ物でも人によって食べ方は様々である。料理の仕方の話ではない、食べ方だ。人にはそれぞれなんらかの事情なりこだわりがあるものだ。他人には理解できないようなこだわりもあるのかも知れないが、あまり押し付けがましく言われるとウンザリする。よくいるではないか「なってない」とか「これが正式だ!」とかウンチクをたれる輩が…、勘弁してもらいたいものである。おいしく食べれればそれでいいではないか。
私にはいくつか食べ物に関するこだわりがある。たいしたことではない、自分だけのルールなので軽く聞き流してくれ。
まずスシ。私は必ず玉子で締めるというこだわりがある。なぜなら昔テレビかなにかで「スシ通は最後に玉子を食べる。玉子はデザートだ」と聞いたことがあるからだ。なるほど!
言われてみればスシの玉子は砂糖で味付けしてあるではないか、砂糖のダシ巻き玉子はスシ界のケーキみたいなものなのかも知れない。その話を聞いてから『スシの絞めは玉子』という“俺ルール”を作って従っている。
そして酒。これもたいしたことではないが迷ったらジントニックと決めている。特に理由はないがビールに日本酒、焼酎系が苦手な私は仲間内と居酒屋などに行って乾杯ドリンクを選ぶのに時間がかかってしまう。一緒に行く仲間にしてみたら「早く乾杯して飲みたいのになんだよコイツは〜」である。その点ジントニックならだいたいどこの店にもあるしサッパリしているので料理にも合う。本当は甘いカクテルやウメッシュが好きなのだが食事も一緒となると甘いものでは料理の味の邪魔になってしまうし、第一「甘いものばかり飲んでお子チャマだな」と思われるのがイヤなのだ。「私ジントニね」なんて言うと大人な感じがするではないか。
そしてミルクレープ。言わずと知れたクレープを重ね合わせたケーキである。これには私の食べ方に関するこだわりがあるのでしっかり聞いてくれ。一般にミルクレープの食べ方は他のケーキと同じ様に三角形の鋭角(とがっているところ)から皿に対して垂直にフォークをおろし切り刻む形で食べるようであるが、それではクレープとクレープの間に塗ってあるクリームが横モレして皿についてしまうではないか。なんとも汚らしくもったいない食べ方である!
パテシエがせっかく丁寧に丹精込めて水平に塗っているクリームを私達食べる側の人間がフォークで垂直に切り刻んでいいのだろうか? いいはずがないのだ!
ここで私は声を大にして言いたい! ミルクレープの正式な食べ方を!
- フォークの端の歯(なんて名称かわからんので図1参照)をミルクレープの第一の層の端、つまり一番上の層の鋭角側と第二の層に挟みこむ。
- そのままクルクルとミルクレープの鋭角サイドから円周サイドに巻き込む。
- 完全に巻き込んでからパスタの要領で頂く。
- 第二の層から(1)と同じ要領で最後の層まで楽しむ。
これなら皿も汚さずクリームも全部頂くことができるではないか!
なぜやらん! なぜ私がそうやって食べると「おかしい」「なってない」などと言うのだ! なってないのはみんなの方だ!
ミルクレープの構造を考えれば当然の作法ではないか! 私は声を大にして言いたーい! ミルクレープの正式な食べ方とは…
一言リンク集
この中の『納豆トースト』を言われるがままに騙されたつもりでやってみました。まんまと騙されました。
変なレシピ
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