変身
更新日:05.06.19 |
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2003年1月1日/第3回
電車の中の飲食(2)
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以前この日記で電車の中で白米と生がんもを食べていた外人の話を書いたが、その話を近所に住む叔母に話してみたところ、叔母も最近通勤電車でいつも何か食べているオヤジを見ると言う。毎朝、満員の電車の中でパンやお菓子を食べているらしいのだ。
叔母「それがさぁ、周りの視線なんか気にもしないでいい歳こいたオヤジがなんか食ってンのよ!」
早苗「えーみっともなーい。奥さん何も言わないのかね?」
叔母「それがこの前なんか凄いのよ。ぶどう! ぶどう食べてんの!」
早苗「ぶどう?」
いい歳こいたオヤジが満員電車でぶどう一房もって、プチプチつまんで食べていたと言うのである。想像しただけでも面白いではないか。叔母によるとぶどうの品種は一般的なデラウェアらしい。いくらデラウェアが大好きだからって満員電車でまで食べなくても良さそうなものだが…。もし仮にその電車に同じ会社の部下かなんかが乗り込んできたらどうなるのだろう。ちょっと面白い光景である。
──以下、勝手な想像──
オヤジ「プチプチ」
部下A「あれ? 部長じゃないですか。おはようございます。」
オヤジ「おお。偶然だね。おはよう! プチプチ」
部下A「部長それ…。デラウェア…ですか?」
オヤジ「ん? ああコレ? そう私はコレが好きでねぇ。どうだね君も?」
部下A「あ、スイマセンいただきます…。プチプチ」
こんな感じであろうか。部下なら断われないだろう。一緒になって恥をしのぐしかあるまい。会社でも噂になるはずだ。
──更に想像──
部下A「参ったよ。今朝部長と電車一緒になっちゃったんだけどさ。部長なに食ってたと思う? ぶどう食ってたんだぜ。満員電車で」
部下B「マジで?! そんでおまえどうしたの?」
部下A「薦められたから食ったサ。超恥ずかしいかったよ」
部下B「うわ勘弁してくれよ。俺ぜってぇヤダ!」
部下A「よっぽど、ぶどうが好きなんだろ」
なんてことになり、このオヤジのあだ名は『ぶどう部長』に決まったりする。
「知人が誰もいない電車では、それが満員電車であっても自分の部屋にいるのと同じ感覚になる」と心理学の番組で見たことがある。電車の中で化粧をするOLなどが、まさにそうで、そこに知人が一人乗り込んできたとしたら、すぐに羞恥心が働き出すそうだ。『ぶどう部長』にも、そんなOL達と同じ心理的作用が働いているのだろう。是非みなさんも電車の中では常に知人がいつ乗り込んできても恥ずかしく無い振るまいをしてもらいたい。
一言リンク集
私は毎年ここにぶどう狩りに行きます。
リパリア園 |
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