変身
更新日:05.06.19 |
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2003年1月30日/第5回
寿司をゴチになる
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すしを御馳走になったんですよ すしが回ってない所で! カウンターの奥にいけすがあってこれから食べられる魚が泳いでるんですよ! やっぱり全然違いますよ! 板さんの威勢も回転寿司とは大違いでっせ! でも、板前さんが…ちょっと…うるさいんだよね。威勢がいいのを通り越してうるさいんだよ。
わたくしのような小市民と致しましては「寿司屋」と聞くだけで腰が引けてしまうものであります。そんな小市民と致しましては黙ってそぅっと食べたいもんなんですよ。
「じゃあキサマのような貧乏人は回転寿司へでもいってこい」 と言う声が聞こえてきそうですが、なんせゴチですから金の心配はいらんのですよ。でも小市民ですから黙ってそうっとしておいて欲しいんですよ!
で、問題の板前は、私達のテーブルにすしが無い状態ってのが許せないみたいで、なにかと大声で勧めてくるから、まだ食べたくないのに、どんどん頼まないといけない気がしてくる(ココが小市民ゆえの気の小ささ)。
最初はいいよ。なんてったって朝から何食べるか考えてたんだから。でも胃袋の許容範囲が迫ってくると色々考えるわけ。例えば胃袋のキャパがあと寿司五つに対して、食べたいものが10種類あったとしたら、その10種類をランク付けして上位から食べたいじゃない? でも板前としては、いけすから出した魚(ショボい魚でも)を早くさばいちまいたいらしいから、とにかく叫んで食わせようとする。ランク付けを慎重に考えて順番を考えているところに思考回路を破壊するような声で板前が叫ぶ。最初は笑顔で断わっていたがだんだんこちらも無表情で無視するようになる。そこで板前も必死で声をかけてくる。先程からタコやら知らない貝なんかを勧めてくる。私のランク付けではタコ、イカ、貝は上位にあがっていない。
お茶を飲みながら(今頃お値段はいくらくらいだろうか)と考えているとまた板前が叫んできた。
板前「お客サー−ン! 真鯛が(いけすから)あがったよッ!」
私 「・・・」(いらないから無視)
板前「お客さん!! 真鯛! 真鯛どう? うまいよ〜」
私 「・・・」(いらない)
板前「あれッ? 聞こえないのかな?! 真鯛があがったよ!!」
私 「まだいいです」(オドオド)
板前「アッッッハハハハハ!!(大爆笑)うまいな〜! 『まだいいです』だってよ! アハハハハ! 真鯛だけにまだいいか!」(カウンターの客全員に聞こえるように)
私 「・・・」(かなりのダメージ)
とにかく、すしはほっぺが落ちそうなくらい旨いんだけど、あの板さんはどうにかしてほしかったな。つまんない駄洒落を、あたかも私が言ったように客に発表されてしまったではないか! こんなに板さんに気を使ってガンガン食べなきゃいけないなら、回転寿司のほうが気楽でいいや。ウ−早く金持ちになって落ち着いたカウンターで旨いすし食べたい。
一言リンク集
私は「おしんこまき」でした
すしことば |
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